研究内容について

セクシャリティに関するスティグマからの回復プロセス支援プログラムとは

 性感染症にかかった患者さんをはじめ、セクシャリティに関して問題を持つ人に、健全な考え方や健康に生活するための行動を取り戻してもらえるよう、支援方法の確立を目指す研究です。
 具体的には、性感染症患者のスティグマ(社会の偏見を感じ、自分で自分に烙印を押す感覚)からの回復プロセス支援を、患者さんが匿名化されたオンライン上で行います。これにより、これまで明らかにされてこなかった患者さんの心理過程を解明し、回復支援の効果を判定することにつなげます。
 また、望まない妊娠もしくは人工妊娠中絶を繰り返してしまう女性からの相談も受けることにより、心理過程や受診行動の特徴が解明される可能性があり、どのような支援のあり方が患者さんの自信を取り戻し、健全な受診行動に結びつけられるか、その解明を目指します。

生活用具における単純ヘルペスウイルスの残存状況と消毒効果

富山大学大学院医学薬学研究部(医学)母性看護学教授 長谷川ともみ

セクシャルヘルスと安全な育児のためのHSV無症候性排泄の解明と予防対策の作成とは

 ヘルペスウイルス感染症において、症状のある時(症候性)、また症状が無い時のウイルス排泄(無症候性排泄)の実態を調査し、セクシャルヘルスの向上および安心して育児を継続するための再発予防対策を幅広く公開・提案するための研究です。
 ヘルペス感染症は臨床症状からの診断が主で、抗体検査は発症時と2ヶ月後のペア血清が必要になり、Ⅰ型・Ⅱ型を区別する抗体検査は本邦では普及していません。また、他者への感染予防や自身の再発頻度を少なくするための投薬治療がありますが、保険適応には年6回以上の再発を確認することが必要となり、治療の開始まで多くの時間がかかるのが実情です。
 今回、自己検体採取法を用いてウイルス抗原の定量・型別判定を受けたいという方に対して、匿名でReal-time PCR法による検査を行い、ヘルペスウイルスの量や型を明らかにし、結果の返却とメールカウンセリングを行います。
 この研究を通して、性器ヘルペス抑制療法中の無症候性排泄に関する予防対策を科学的根拠に基づき策定することを目指します。

富山大学大学院医学薬学研究部(医学)母性看護学教授 長谷川ともみ
共同研究者:北陸大学薬学部生命薬学教授 大黒徹

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